株式会社氷川のぎろっちょ

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まちの課題探究・解決コース宮原チーム
耕作放棄地を減らすために、立ち上がろう♪

㈱氷川のぎろっちょ 設立 概要企画書

※氷川のぎろっちょHPはこちら!


【はじめに】

グローバリゼーション(国家を超えた様々な変化)、ICT(情報・通信に関する技術の総称)の進展によって、これまでの常識が通用しない社会が到来しつつあります。こうした変化に対処していくためには、新しい価値を生み出す人材を育てていく必要があります。

 

~課題を見つけ、解決する力~

 2020年には東京オリンピックが開催されますが、大学入試や学校での授業の大きな変化の年となります。これまでのセンター試験は、問題に対して選択肢の中から正解を一つ選ぶという形式でした。新しく導入される大学入学希望者学力評価テスト(仮)は、思考力、判断力、表現力を養うために、問題を発見し、解決する力を見るというところに狙いがあります。

 何を知っているかではなく、知っていることを使って未知の問題にどのような答えを出していけるのか。それを自分の言葉で伝える力を求めています。知識を組み合わせていく応用力に加え、答えを導くまでの考えの道筋をきちんと説明できるかどうかが問われてきます。

 また、学習指導要領も改訂され、各教科も知識を単に詰め込むのではなく『知識を使う』ことにシフトします。そうした流れの中で導入されているのが、学び合い学習(アクティブラーニング)です。グループで議論しながら、正解を導き出し、さらにその答えをグループ間で議論するもので、人と対話することで自分の思考を整理し深めていくという効果が期待されています。

 

~まちの課題探究・解決コースで楽しもう~

 人口知能の発展などにより、今までの常識が通用しない社会が到来します。いま存在している仕事が、これからも続く保証はありません。これからの子ども達は、今の大人が知らない仕事で生きていかなければならない可能性もあります。

 ですから、子ども達には、社会がどのような原理で動いているのかを知り、地域の課題を見つけて解決しながら、違う分野、違う世代の人と話すことで実社会への興味・関心を高めて欲しいですね。これからの変化を、大人が子ども達と一緒に成長していける良い機会だととらえ、前向きに楽しんでいくために「まちの課題探究・解決コース」を設立しました。

熊日宮原販売センター 代表 岩本 剛

 

【企画概要】

1.経 緯

2016年3月、「まちの課題探究・解決コース」を設立し、宮原の子ども記者6人が活動を開始。毎週金曜日の学習会を重ねながら、2回のまち歩きを経て「耕作放棄地の解消」テーマに設定した。この間、宮崎大学訪問、氷川町役場からのレクチャー、出あい市場の調査や店頭での作業を行っている。(2016年度実績:61日)

 

2.目 的

本コースは課題解決へ向けた提案のみを行うのではなく、解決へ向けた行動を重視している。また、「自分に無いない能力を、人に頼む能力を身につける」をモットーにメンバーは会社設立を決定し、新たな仲間(宮原小6年)を1人迎え入れ、2017年度の活動をスタートした。

会社役員は全て子どもが担うという全国でも例の無い取り組みではあるが、本年2月の活動報告会には、平副町長ら氷川町役場からの出席を得て全面的な支援を約束された。更に、氷川流域並びに全国に広がる弊店のネットワークを活かしたバックアップを行うことで、地域のプラットフォームとしての新聞販売センターの動きや可能性を、全国に発信したい。

 

3.名 称

株式会社氷川のぎろっちょ
※ぎろっちょは弊店及び子ども記者クラブのマスコット

4.役 員

代表取締役:中学3年生 取締役:3部門、中学生1・2年生3人
顧問:経営コンサルタント、まちづくりコンサルタント代表
熊日宮原販売センター代表

※メンバーの保護者らも支援部隊

 

5.資 金

資本金:メンバーの出資(年齢×1000円の予定)
活動資金:クラウドファンディングにより、全国より支援を受ける

 

6.事務所

当分の間、熊日宮原販売センター内に置く

 

7.2017年度のスケジュール

・会社の研究、事業の詳細検討(4~7月)
 ※わらしべアイスのお中元セット販売は、メンバーが主体的に実施

・支援者の募集(8~9月)
 ※8/27クラウドファンディングに伴う公開査定会を実施

・会社設立の手続き(10月)

・設立後の事業実施(11月~3月)
 ※みかんのお歳暮セット、小布施町等への柑橘類出荷、わらしべ市も実施

 

8.事 業

氷川町や農産物直売所など氷川流域の関係機関と連携しながら、耕作放棄地解消のための5ステップを設定し、具体の事業を展開する。

 

◆耕作放棄地の解消のためのステップ

【レベル1】草刈りが定期的に行われ、雑草が無い

【レベル2】退職者などが、趣味や生活費を稼ぐために小規模な農業を行っている

【レベル3】新規農業者が、兼業農家として安定した生活を行っている

【レベル4】兼業農家が専業農家となり、新たに土地を借りて安定した農業経営を行っている

【レベル5】土地が有効に利用され、新たな雇用を生み出す製造業やサービス業が生まれ、町全体がにぎわっている

 

◆具体の事業内容

★支援・応援の業務

①耕作放棄地の草刈り:人を雇って草刈りをする。
②兼業農家の育成:氷川流域の関係者と連携し、都会を中心に兼業農家プランをPRする。また、臨時的な仕事の調査、情報の提供を行う


★直接的な業務

③農作物の栽培と販売:人気の作物、新しい作物を研究して栽培・紹介・販売する。また、新たなお中元やお歳暮セットを開発して販売する。
④オリジナルの商品開発と販売:加工品や関連グッズを商品開発して販売する。


★人財育成の仕事

⑤学習プログラムの開発:子どもの人財育成プログラムの開発と実施、仲間作り。また、教育・研究機関や関連団体と連携し、地域の担い手を育成する。

 

(補足)

・優先順位が高い事業は①③④で、採算ベースの検討、具体的な栽培品目の選定、販売益を見越したオリジナル商品を開発する(クラウドファンディング用のお礼含む)。なお、小布施町とのコラボ商品の開発、デザイナーとの協議は既に着手中である。

 

・県外研修の活用

今年の子ども記者の県外研修は7月28~30日で、昨年から交流が始まった兵庫県明石市で明石焼きを体験。また、京都では龍谷大学訪問とインターンOG(デザイナー)とのグッズ協議、名古屋ではインターンOG(元バイヤー)から野菜・果物の流通などについて学ぶ。

 

・泉町チームの発足

泉町の保護者よりコース参加の要望があり、県外研修に4人が参加する予定であるため、新たに泉町の小中高生による課題解決コースの立ち上げを9月頃に検討している。


氷川のぎろっちょの活動についてはこちらからご覧ください!HP